2020/04/17

2020/05/01

AI活用で新型コロナの治療・併用薬発見目指す―フロンテオ、既存薬転用の研究開始

AIサービス紹介

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FRONTEO(フロンテオ)は独自開発した病気や薬剤のメカニズムを可視化するAIシステム「Cascade Eye」を活用し、新型コロナウイルス感染症に対するドラッグリポジショニング(既存薬の別の病気への転用)研究を開始。既存薬での治療可能性や併用薬候補の発見を目指す。
FRONTEO(フロンテオ、東京都港区)は17日、独自開発した病気や薬剤のメカニズムを可視化する人工知能(AI)システム「Cascade Eye」を活用し、新型コロナウイルス感染症に対するドラッグリポジショニング(既存薬の別の病気への転用)研究を開始すると発表した。
「Cascade Eye」を活用して新型コロナウイルス感染症の経路図「パスウェイマップ」を構成し、可視化された分子や遺伝子、薬剤候補などの情報を基に、既存薬での治療可能性や併用薬候補の発見を目指す。新型コロナウイルス感染症のパスウェイマップはあらためて発表する。

自然言語解析AIエンジンが「PubMed」「Open Targets」からデータ検出

「Cascade Eye」は、さまざまな疾病に関係する分子や遺伝子などの情報をAIが短時間に解析し、遺伝子や分子の相互作用を表した経路図「パスウェイマップ」として可視化するシステム。

自然言語解析エンジン「コンセプト・エンコーダー」

自社の自然言語解析AIエンジン「Concept Encoder(コンセプト・エンコーダー)」が、2つのデータベース「PubMed」と「Open Targets」から、参照すべき論文や医薬研究データを瞬時に解析。論文や医学データを位置情報に変換して球状にプロットする(画像左)。遺伝子や分子の関連性や発生順序はパスウェイマップに表現される(画像右)。
Cascade Eyeにより解析した論文や医学データは位置情報に変換、球状にプロットされる(左)。さらに、遺伝子や分子の関連性や発生順序が経路図=パスウェイマップに表現される(右)。
PubMed」は、米国国立医学図書館(NLM)内の国立生物科学情報センター(NCBI)が作成した生物や医学の論文を検索できるデータベース。「Open Targets」は官民のパートナーシップによる創薬ターゲット発見のためデータベース。

自由記述テキスト・非テキストデータの共解析も可能

「コンセプト・エンコーダー」(特許第6346367号)はフロンテオが2018年に独自開発した自然言語解析AI。ライフサイエンス分野に特化して自由記述のテキストデータを大量に含むメディカルデータを解析・活用できる。テキスト以外のデータとの共解析も可能で、「コンセプト・エンコーダー」や「KIBIT(キビット)」などの技術を駆使し、これまで約1万件の国際訴訟対策を支援してきたという。

既存薬の別の病気への転用ードラッグリポジショニング

日本老年医学会によると、ドラッグリポジショニングは、ヒトでの安全性と体内動態が確認されている既存薬から、新たな効能を見つけ出し、実用化につなげようとする研究手法。

(totalcount 953 回, dailycount 3回 , overallcount 16,405,491 回)

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