2020/04/24

2020/05/05

AIが新型コロナの治療薬候補を可視化、データ・論文テキストから学習・解析ーFRONTEO

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AIが学習・解析ーデータ・論文テキストから

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパスウェイマップ。青は原因性遺伝子、緑は応答性遺伝子、ベージュはそれらをつなぐ分子を表す。赤で示された遺伝子や分子は、既存の薬やツール化合物のターゲットになっている

自然言語解析AI(人工知能)エンジン開発のFRONTEO(フロンテオ、東京都港区)は24日、AIが新型コロナウイルス感染症の治療薬候補を可視化するAIシステム「Cascade Eye(カスケード・アイ)」を活用し、新型コロナウイルス感染症に関するパスウェイマップ(遺伝子などの関係性をつないだもの)の構築に成功したと発表した。

最新の論文などとの関連性の強さを可視化ー人間の思い込みやバイアスなし

FRONTEOが独自開発した「Cascade Eye」は、検索エンジンの「PubMed」と「Open Targets」の最新データベース情報と、論文のテキスト情報をAIが学習・解析する仕組み。自然文で新型コロナに関する仮説を入力すると、最新の論文やターゲット遺伝子ネットワークなどとの関連性の強さがスコア(数値)として可視化される。
人間の思い込みやバイアスなしにAIが判断するため、既存の知識・経験だけでは見逃す可能性がある新規ターゲット、バイオマーカーの発見に加え、有効性・安全性の予測などにも応用可能だという。

分子・遺伝子を色分け既存の薬やツール化合物のターゲットは赤色

新型コロナのパスウェイマップは、原因性遺伝子を青色、応答性遺伝子を緑色、それらをつなぐ分子をベージュで表示。既存薬やツール化合物のターゲットである遺伝子や分子は赤で示される。

パスウェイマップの一部を拡大したもの。中央楕円の「TOP1」を例にとると、イリノテカン、エドテカリン(ともに抗悪性腫瘍薬)、ルカントン(抗微生物薬)、カンプトテシン(抗がん剤)といった既存薬が存在している

国家的緊急時のリスクマネジメントの基盤にー遺伝子・分子を可視化する「Cascade Eye」

FRONTEOは「今回の研究成果は、現在の新型コロナウイルス感染症だけでなく、今後のウイルスパンデミック(世界的大流行)発生時に、より短期間での治療薬の候補選定に有用なものと考えており、国家的緊急時におけるリスクマネジメント体制の基盤となる技術」とコメントしている。

(totalcount 986 回, dailycount 2回 , overallcount 16,430,578 回)

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